夏の午後、熱気球に乗って、街の中心にある空き地からゆっくりと空へ昇っていく。
気球がゆっくりと高度を上げるにつれ、街を流れる水路が眼下に広がっていく。
陽射しは強く、風が頬をなでる。
小さな船やクルーズ船が、静かに水面に浮かんでいる。
水辺の家々は明るい陽射しを浴び、木々の間に見え隠れしている。
街の中心に並ぶ家々や教会、通りはほどよく入り組み、水路に沿って遠くへと続いていく。
眼下に広がる水路
さらに遠くへ目をやると、住宅や通りは少しずつ森の中へ溶け込み、街全体が柔らかな光に包まれているように見える。
気球がゆっくりと漂っていくにつれ、いつも自転車で通っていた道や家々も、次々と眼下に姿を現す。
街の中心を少し離れると、森と湖が景色の主役になる。
家々は森の中に点在している。
陽の光が湖面に降り注ぎ、きらきらと輝いている。
道路は森と湖の間を縫うように曲がりくねり、橋が水面を渡っている。
空には、いくつかの白い雲が浮かんでいる。
森の中へ溶けていく街
パイロットが高度を下げ、気球はゆっくりと湖の上をかすめていく。
水面が足元をゆっくりと後ろへ流れていく。
岸辺の人たちがこちらに手を振り、声をかけてくる。
私たちも手を振り返す。
湖面を隔て、風に声が流されて、お互いに何を叫んでいるのか聞き取れない。
ゆっくりと遠ざかる水面
郊外に入るころ、陽射しは黄色みを帯び始め、遠くの空が淡いオレンジ色に染まっていく。
森の中の家々はさらにまばらになり、家のまわりには広い草地が広がっている。
気球は森の上をゆっくりと進み、高圧線が森の間を縦横に走っている。
ときおり、森の小道を走っていく人の姿が見える。
黄色みを帯びる陽射し