小さな舟になって、
湖の真ん中を漂っている。
森に囲まれ、
白い雲がゆっくり流れていく。
ふと、夢の中なのか、
現実なのかもわからなくなる。
毎朝、自然に目が覚める。
カーテンを開け、窓の外をぼんやり眺める。
思いはあの白い雲とともに、あてもなく漂う。
子どもたちは食事を終えると、
友だちと遊びに出かける。
部屋はすっと静かになる。
一冊の本を手に取り、
少し読んでは、また閉じる。
今日は何曜日だっただろう。
少し考えて、スマートフォンで日付を確かめる。
もう七月も半ばだった。
曜日も日付も、少しずつ意味を失っていく。
仕事のことも、少しずつ遠ざかっていく。
たまにパソコンを開くと、
パスワードを思い出すまで、少し間が空く。
窓の外では、あの白い雲が、
ゆっくりと遠くへ流れていく。